抄録集
大会長講演
戸谷孝洋 九州歯科大学口腔再建補綴学分野 (医療法人孝陽会 戸谷歯科クリニック)
日本人の平均寿命は延伸し続け、2024年度には男性81歳、女性87歳に達しているが、健康寿命は男性72歳、女性75歳にとどまり、不健康な期間の短縮が重要な課題となっている。健康寿命の延伸にはフレイル予防が不可欠であり、その一因である口腔機能低下の予防とリハビリテーションを歯科医療が主体的に担うことが求められている。本研究では、高齢者における口腔機能と全身のADLおよび認知症との相関関係を検討した。前回の研究で、残存歯数・義歯使用の有無、食事・起き上がり・座位保持・歩行機能、要介護度、排泄の自立度、日中の活動性などのADL指標と口腔内状態との関連を示した。今回はさらに、口腔機能検査の項目である口腔衛生状態、口腔乾燥、咬合力、舌口唇運動機能、舌圧、咀嚼機能、嚥下機能を評価し、全身のADLおよび認知症との統計学的関連を検討した。その結果をもとに、厚生労働省が掲げる「口腔機能低下の予防とリハビリテーションを通じてフレイルを予防し、生涯にわたり自立した生活を支える社会」の実現に向けて、歯科医療が果たすべき役割について考察する。
【略歴】
平成4年 長崎大学歯学部 卒業
平成12年 戸谷歯科クリニック開設
平成15年 医療法人孝陽会 開設 理事長就任
平成23年 大阪市立大学医学部 細菌学教室所属
平成24年 九州歯科大学 口腔再建リハビリテーション学分野所属
平成27年 京都府長岡京市に長岡京アゼリア歯科設立
令和2年 大阪市中央区にホワイトスマイル歯科設立
【資格】
医学博士(大阪市立大学医学部細菌学)
歯学博士(九州歯科大学口腔インプラント科)
日本外傷歯学会 認定・指導医
日本口腔インプラント学会 専門医
【役職】
日本外傷歯学会 医療問題担当理事
アジア国際外傷歯学会 理事
西日本臨床小児口腔外科学会 理事
大阪府大淀歯科医師会 理事
