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Japan Association of Dental Traumatology

抄録集

教育講演

顎骨欠損に対する治療と評価のupdate 明石昌也
抄録

腫瘍や感染、外傷等の様々な病因による顎骨欠損に対するdental rehabilitationまで含めた治療は、歯科口腔外科医にとってブラッシュアップし続けねばならない課題である。近年、顎骨切除を要する症例では、腫瘍以外にも頭頸部癌に対する放射線治療や骨粗鬆症や乳癌・前立腺癌等に対する骨吸収抑制薬に起因する顎骨壊死が増加傾向にある。生命に関わる悪性腫瘍の治療と異なり、あくまでQOL向上を主たる目的とする顎骨壊死の手術は、診断や手術の決定・治療目標の設定等で腫瘍とは違った難しさがあると考える。根治的には顎骨の広範切除が必要となる症例もあり、切除後の顎欠損に対しては自家骨の移植が望ましく、さらにはインプラント補綴まで行うのが理想的である。これまで神戸大学口腔外科では、関連各科と協力しながら顎骨欠損患者に対するより良い治療と、治療結果を適正に評価するための技術開発に取り組んできた。
本講演では
① 顎骨欠損の病因のupdate:MRONJとORNに関する最近の知見
② 顎骨欠損に対する治療:骨移植からインプラント補綴までの実際
③ 顎骨欠損治療後の評価方法に関する研究の紹介:4DCTを用いた顎運動の動態評価
の流れで当科での取り組みを概略したい。

略歴

2004年 東京医科歯科大学歯学部卒業
     神戸大学医学部附属病院歯科口腔外科入局
2005年 神鋼加古川病院歯科口腔外科研修医
2010年 神戸大学医学部附属病院歯科口腔外科医員
2011年 神戸大学医学部附属病院形成外科医員
2014年 神戸大学医学部附属病院歯科口腔外科助教
2018年 神戸大学大学院医学系研究科外科系講座口腔外科学分野講師
     Department of Oral and Maxillofacial Surgery, Hannover Medical School, Germany
2019年 神戸大学大学院医学系研究科外科系講座口腔外科学分野教授